南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

獣医学と文学

獣医学と文学 (3) 〜キリマンジャロの雪〜

心温まるニュースがあります。headlines.yahoo.co.jp犬らしい、といえば本当に犬らしい行動です。 そしてこのニュースを見たとき、 ふと思い浮かんだ文章があります。キリマンジャロは雪に覆われた19,710フィート、アフリカで最も高い山と言われている。 西…

獣医学と文学 (2) 〜平家物語〜

今日は日本の古典から。 猫間殿の入らせ給ひて候ふ、と云ひければ木曾大きに笑つて、猫は人に対面するか、これは猫間中納言殿とて申公卿にて渡らせ給ひ候ふと云ひければ、されば、とて対面す (平家物語 卷第八 「猫間」) 口語訳です。 「猫間殿がお見えにな…

獣医学と文学 (1) 〜三国志〜

「やあ、口ほどもないぞ、寄手の奴輩(やつばら)、呂布これにあり。呂布に当らんとする者はないのか」 傲語を放ちながら、縦横無尽な疾駆ぶりであった。 無人の境を行くが如しとは、まさに、彼の姿だった。何百という雑兵が波を打ってその前をさえぎっても…