南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

獣医学と落語

獣医学と落語 (3) 〜手遅れ医者〜

落語の小噺に「手遅れ医者」というお話が出てきます。「先生大変や!若いのが屋根から落ちて、ウンウンうなってますねん!」 「‥‥これは、手遅れじゃな。もっと早く連れてくれば良かったものを」 「せやけど、落ちてすぐ連れてきたんだっせ」 「いいや手遅れ…

獣医学と落語 (2) 〜法華坊主〜

落語の 「法華坊主(ほっけぼうず)」 というお噺に 「とうてんこう」 と鳴く生き物が出てきます。この生き物は、早朝に東の空が明るくなってくると 「東天紅(とうてんこう)!」 と鳴きます。辺りが明るくなり、国のすみずみまで光が差し始めると今度は 「国家…

獣医学と落語 (1) 〜雁風呂〜

いよいよ、その寒さがきつうなってくると、この雁(がん)は、かなんと言うので南へやって参ります。日本へ飛んで来て、冬を越すわけなんでおまっしゃろけど、その時に小さい柴の様な、小枝のようなもんを口にくわえるか、足につかむかして飛んで来るんやそう…