コツがあります。(1)
獣医師が飼い主さんに、
レントゲンを指差しながら。
「ここが、コツです」
え??何のコツ?
先生は何を言っているの?
ふうむ、ありがちな展開です。
獣医学に関わる者はその慣習として、
解剖学的な言葉や身体の部分を
「音読み」
で表現することがあります。
「ここが、骨(コツ)です」
「傷は肩の筋(キン)まで達していますね」
「腹側(フクソク)に少し皮膚炎があるな」
といった具合です。
では、問題です。
「宿主」
はどう読みますか。
普通は「やどぬし」ですね。
我々は「しゅくしゅ」と読みます。
寄生虫が何かの生き物に寄生するとき、
寄生される方が「宿主(しゅくしゅ)」です。
もし皆さんが、
あれ?この獣医さん、何のことを言っているのかな?
と思ったら、訓読みに変換してみて下さい。
答えがわかるかも知れません。
もちろん、
わからないことはちゃんと獣医さんに聞きましょう。