南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

北野式マイターン勉強法 (2) 〜授業は「攻める」もの〜

マイターン

つまり「永遠に俺のターン」。
塾・予備校は不要。
学校、自宅での学習に全力を注ぐ。
到達点は、センター試験9割。
偏差値的には65以上。

では、いきます。

北野式マイターン勉強法では、
授業をただ受けてはいけません。
授業は「受ける」ものではありません。
「攻める」
ものです。

想像してみて下さい。
例えば国語。

「安藤、1章の初めから読んで」

「はい、つぎ伊藤。読んで」

「はい、つぎ内山。読んで」

こういう朗読の時間。
あなたは何をしていますか?
クラスの誰かが読んでいる日本語を、ずっと目で追っている?

それは、授業を受けているだけです。
いけません。攻めましょう。
繰り返します。
授業は攻めるものです。

「メロスは激怒した」
友達がそう読み上げました。
さあ、あなたのターンです。

(「激怒した」って英語でどう言う?)
(angryか?それだと「メロスは怒った」程度か)
(「激怒」にドンピシャな言葉があって、自分がまだ知らないだけなのかな‥‥)

ほら、また友達が読み上げています。
「必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した‥」

(げっ!邪智暴虐!どう訳すんだこれ)
(とりあえず「あの悪い王様を追放しようと決めた」で訳してみるか)
(He decided to.....、追放するってどう言うんだっけ)

「メロスには政治がわからぬ」
(これは短いし何とかなりそうだぞ‥‥。太宰治は意外に文章細かく切ってくるな。この人の文体の特徴なのかな)

これが「授業を攻める」ということです。
友達の安藤君が当てられている時間。
みんな、安藤君のターンだと思っています。
伊藤さんの当てられている時間。
内山君の当てられている時間。

全部、あなたのターンです。

「それでは国語がおろそかになるじゃないですか。
英語は出来るようになっても、国語の成績は落ちますよ」

本当にそうですか?
原作の意味もわからないまま訳していく翻訳家がいますか?

「激怒する」にしたって、調べればいくつか単語があることがわかります。

incensed と enraged ではニュアンスが違うことにも気づくでしょう。
メロスの心境としてはどちらが適切か?
きちんと本文を理解しないと翻訳できません。

それに例えば
「メロスには政治がわからぬ」
という一文を取っても、直訳すれば

「He doesn't understand politics」

なのかも知れませんが、文脈から判断すると

「He doesn't understand political affairs at all」

くらい強めにしておいた方がいいのかも知れません。
このあたりの判断は、完全に国語の読解力の問題です。

それに、
「邪智暴虐、邪智暴虐‥‥」
訳し方に悩むうち、読み方も漢字も覚えるでしょう。

必然的に、国語の授業も集中して受けることになるわけです。

一年かけて国語の教科書を読み終えたとき。
あなたが手にするのは標準以上の国語力と、
異常なまでの英語力です。

「学校の授業はつまらない」
「学校の授業だけでは成績が伸びない」
とんでもない。
授業こそ、学校に行けば必ず吹いてくれる追い風です。
しかし
「風を受けて走り出すかどうか」
「何を目指して駆け出していくか」
それはあなた次第です。

授業では、ひたすら攻めましょう。
どんな競技でも、守ってばかりで点が入るはずがありません。
常に能動的に。
積極的に。
そして、自由に。

永遠に俺のターン、それが北野式マイターン勉強法です。

明日、また続けましょう。