南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

北野式マイターン勉強法 ( 4 ) 〜試行錯誤も勉強のうち〜

英語の勉強法の続きです。
前回「自分だけの副読本を作る」方法をお話ししました。
また前々回は「英訳しながら国語を学習する」という方法をお伝えしました。

実は、失敗談もあるのです。

例えば、化学。
これも教科書を英訳しようと試みましたが、楽しくありません。

「ピクリン酸はニトロ基を持つフェノール誘導体である」

とか、文章そのものが面白くないのです。
それに化学の授業がおろそかになり、こりゃ上手くいかんなと感じました。

要するに化学の教科書では英語との相乗効果が得にくい、という事になります。
もっとも、この中断したはずの化学ー英語学習法。
数年後、意外な効果を発揮することになったのですが・・・、
これは後日に譲りましょう。

相乗効果が得られにくい、という意味では
日本史や世界史の教科書もそうです。
歴史小説は訳しやすいのですが、歴史の教科書はとても難しい。

「相撲絵を描いた東洲斎写楽は、大首絵の手法を駆使して優れた作品を生み出した」

こういうのを訳していくのは時間の無駄だ、と早々に見切りを付けました。

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しかし国語の場合は違いました。英訳する時点で
「著者の意見は肯定的なのか否定的なのか」
それがより明確になります。
英語はたいてい、文頭で肯定か否定かを述べる必要があるからです。

「どことどこが対句表現になっているのか」
これも、より明瞭になります。いわゆる「構文」が同じになるからです。

また、訳していけば
「同じ観念を、別の言葉で言い換えている所はどこか」
というようなことも、よりはっきりします。

つまり総合的に言えば、
他言語に変換する過程で
「要するに、どういうこと?」
というまとめ思考が絶対に必要になってくるわけです。
その思考過程こそ、国語力にそのまま還元できるものです。

実際、英語と連動させて学習した結果、
国語はセンター試験で満点でした。
英語も9割は得点していたと思います。
自力で両科目を習得する方法としては、
マイターン学習法は正解の一つだったのでしょう。

ただ、リスニングは問題でした。
ちょうどセンター試験にリスニングが導入され始めた時期でした。
必要性は感じていましたが、勉強法がわかりませんでした。
センター英語の失点も、リスニングだったと記憶しています。

今は、ネットで生の英語をいくらでも聞けます。
いい時代になりました。

結局、私が言いたいのは、
「自分にあった勉強法は、自分自身で見つけよう」
ということです。

自分自身に適したマイターン学習法を見つけること。
それは合理的でもあり、何より、楽しい。
楽しければ、続けることができます。

明日、少し総論的なお話しをして、
いったん通常の話題に戻ろうと思います。

勉強法も色々やったのですが、
整理するのに思ったより時間がかかりまして・・・。