猫は汗をかく代わりに‥‥ - 南の往診獣医さんのブログ

昨日、猫が毛をなめる理由について書きましたが、
少し、補足しておきます。

猫は体温調節のために毛をなめることがあります。
そもそも、猫はヒトのように汗をかけません。
その代わりに毛をなめます。
唾液の気化熱で体温を下げているわけです。
これは、猫が人間のように
「エクリン腺」
を全身に分布させていないためですね。

エクリン腺は汗を分泌するわけですが、
その汗はサラサラしていて、気化熱で体温を下げるのに適しています。
人間がエクリン腺を全身に持つのは、
発汗により体温を下げるシステムを採用しているからです。

しかし猫はそうもいきません。
これからの時期、特に長毛の猫は体温が上がりやすく、
毛をなめたらなめたでその毛が長いわけですから、
毛球症になりやすくなります。

また毛の短い猫であっても部屋が暑いと毛をなめる回数が増えることがありますので、
暑くなる前に空調設備をチェックしておきましょう。

ちなみに今日も猫が毛をなめていたので
しぐさを撮ろうとたのですが、気づかれました。

難しいものですね‥‥。