南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

猫の惑星?

とにかく、のら猫が多い地域というのがあります。
きのう私も噂の現場を確認して来ましたが、
確かに驚きの光景でした。
一瞬、猫の惑星に降り立ったのかと思いました。

実際のところ、
「これはもう、自治体が動くしかないだろう」
というレベルに達している場合があります。

ただこのとき、
「役場はなぜこれを放置するのか」
「保護団体やボランティアは何をしているのか」
「地元の住民の自己責任だろう」
ということで、時限爆弾をパスしあっている状況では、事態がややこしくなるばかりのように思います。


「どこかの誰かが、絶対的な解決手段を持っている」
と仮定し、それを求めてしまうとなかなかうまくいかないようです。

半野生の猫が出産を繰り返し、のら猫の一大繁殖拠点が形成されているような地域では、
少なくとも市町村と動物愛護団体さんは連携せねばならないでしょう。

それぞれの立ち位置を確認するために
沖縄県動物愛護管理推進計画」
をもう一度見てみましょう。
それぞれの主体に役割があります。

まず、市町村の役割。

「動物を遺棄してはいけませんよ」
と指導する大事な役割です。
また、局地的に猫が増えているような場合、
苦情があればこれに対処せねばなりません。
しかし予算に縛られる役場だけでは迅速かつ柔軟な対応ができない事も多く、ここで事態が膠着化するケースがあります。

さてそこで、ボランティアさんや動物愛護団体の力が必要となります。

行政や関連機関との「協働」・「協力」ができるということ。
ここは、大変重要な箇所です。
両者が歩調を合わせる事で、機能的で柔軟な対応がとりやすくなります。

例えば、動物愛護団体の方が
「猫は我々が捕獲します。ついては捕獲器の一時的な置き場所として、公民館の敷地を貸していただきたい」
とその地域の公民館に打診するとします。

ここで、役場が後押ししてくれるだけで話がぐっとまとまりやすくなります。
その公民館の区長さんも、
「これは我々の地域の問題なんだから。役場の人もちゃんと来てくれてるし」
と地元の住民の説得にあたりやすくなります。
地元選出の議員さんにも協力いただけると、なお良いです。

残念なことに、長い実績がありリアルタイムで活発に活動されている動物愛護団体であっても、地域の方に不審な目で見られることが多くあるのです。

公的機関がバックアップすることで、ボランティアさんも愛護団体の方もぐっと仕事がしやすくなります。

‥‥というようなことを昨日、ある公民館でお話ししてきました。
その地域でも猫の増加が地域的な課題なのです。
解決に向けて舵を切った地域の方、役場の方、議員さん、公民館の区長さん、そして愛護団体の方。
素晴らしいチームです。

「あんたがやれ」を個別に言う時代から
「私は、ここまでならやれます」
「そこから先は、私がやります」
の時代へ。

各人ができることを少しずつやる、
これに尽きるのではないでしょうか。

私も出来るだけ現場を見て、専門的な立場から助言させていただければと思います。



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