南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

ハムスターと飼育ケージ

このところ連日、日付が変わるまで往診があってなかなか文章を書く時間もとれませんが‥‥、
急いで書いておかないといけない事もあるようです。

「帰ったらハムスターがぐったりしてひどい下痢をしている、たぶん部屋が暑かったため脱水症状だと思う」
という電話がありました。

梅雨に入るこの時期、

「朝は雨が降っていて涼しい」

「日中、意外に気温が上がる」
という場合があります。

すると飼い主さんが留守の場合、室内で飼われている動物はその影響を直接うけることになります。

ということで今日は、ハムスターのケージのお話をします。

ハムスターのケージには、大きく分けて二つの種類があります。

1.金網型
2.プラスチック水槽型

それぞれどのような利点欠点があるか、検討してみましょう。

1.金網型
金網型のメリットは、何と言っても通気性の良さ。ハムスターはもともと、暑さには弱い生き物です。
ですから風通しがよい金網型のケージはハムスター飼育に適していると言えるわけですが、危険性もあります。
網目に手足を挟んで骨折したり、金網から落下して脊椎を損傷したり。
また、金網を噛むことで歯を損傷する場合もあります。

2.プラスチック水槽型
このタイプのケージは、ハムスターが登ることができないので落下や骨折の心配がありません。
透明なので観察もしやすく、より飼育を楽しめるでしょう。
しかしやはり、通気性の悪さがネックです。空気がよどんで湿度が上がり、熱中症のリスクが増します。

‥‥というわけで、
それぞれにメリットとデメリットがあり、じゃあ結局どうすればいいのか、という感じですが

・かなり大きめのプラスチック型水槽で飼う
・室温を18-26度に保つ
・こまめに清掃し、給水をきらさない

という方法で、より適正に飼育することができます。

気温・室温が不安定なこの時期、参考になれば幸いです。





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