南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

コツがあります。(2)

前回、獣医さんは

「音読み」を使うことが多いというお話をしました。

 

骨はホネと呼ばずコツと、

筋はスジと呼ばずキンと呼ぶ

 

という具合でしたね。

すると、多少厄介な問題も起こります。

 

次に挙げる用語は、音読みすると同音となります。

 

・真菌と心筋  (ともにシンキン)

・鉗子と患肢  (ともにカンシ)

・異形成と異型性  (ともにイケイセイ)

 

まだまだあるはずですが

読みだけとるとどちらかわからないので、

その場の状況で判断するしかありません。

 

最後にもう一つ。

 

「ひとくい反応」

 

どんな漢字を当てますか?

ほぼ全ての人が

「人喰い反応」

だと思います。

 

しかし免疫系の検査に携わる獣医師なら、これに

「非特異反応」

を当てるでしょう。

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ごく簡単に言えば、

本来なら起こりえない組み合わせで

起こってしまう反応のことです。

 

どの世界にも、

「そこで働く人たちにしか通用しない常識」

というのがあるようですね。

 

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