犬
「香港でペットの犬から新型コロナウイルス陽性反応」 という報道がありました。 きのう飼い主さんからもこの件について相談がありましたので、整理しておきます。 報道によれば、ペットの犬から採取したサンプルをPCR検査したところ、弱陽性を示したという…
今日はいま世間を騒がせている「ヒトのコロナウイルス」ではなく、「犬のコロナウイルス」のお話をします。 「犬にもコロナウイルス感染症がある」と言うと飼い主さんはたいてい驚かれます。 しかし、混合ワクチンをよく見てみると‥‥。 確かに「犬コロナウイ…
今日は久しぶりに犬のお話を。 ちょっとした推理にお付き合い下さい。 まず、この写真。 ラブラドール・レトリバーの前足です。 ううむ、普通の状態ではないですね。 手の甲の毛が抜けて肌も荒れています。 地面とこすれ合ったような跡もあります。 よく診て…
前回、 「フィラリア感染犬にも予防薬を飲ませる理由」 についてお話しました。今日は注意点を解説しておきます。まず、押さえておかねばならないのはフィラリア予防薬にはさまざまな種類があるということです。 (フィラリア予防薬の一部: ノミ・マダニや消…
たまに、こんなやりとりがあります。獣医師「検査の結果、残念ながらフィラリア陽性でした」 飼い主「まぁ‥‥!」 獣医師「では、予防薬を飲ませましょう」 飼い主さん「えっ?治療薬は?」確かに、ちょっと変ですね。ふつう何か病気があると、 「その病気を…
殺処分されるはずだった収容犬が、再び社会に戻って行けたら。今日はそんなニュースを目にしましたのでご紹介します。 沖縄女子学園は、沖縄県にある女子少年院。 ここでの「3-Re Smile (スリースマイル)プロジェクト」 の記事ですね。 3-Re Smileとは、 R…
8/17から行方不明だった「ここ」が発見されました!糸満市内の畑で保護されたそうです。全身傷だらけだったそうですが、すでに飼い主さんのもとに戻り、かかりつけの動物病院で治療も受けたとの情報が入りました。皆様のご協力、感謝申し上げます。 8/17に花…
ことし2019年8月17日の夜。 糸満市で花火が上がりました。 「第31回糸満ふるさと祭り」初日の終わりを告げる花火です。この大きな音に驚いて、「ここ」という名前の1匹の飼い犬が逃げ出してしまいました。 場所は糸満市役所付近。 (Google Maps) もちろん、…
このところずっと雷雨で、往診先でも採血中にカミナリが鳴りました。 人も犬もビクっとします。さて、カミナリを怖がる子は多く見られます。たとえばこの写真。 この子は雷鳴でパニックになり、自分の小屋や車のタイヤ、ホイールなどを咬み壊しました。 あま…
以前、首輪の下に炎症がおこった犬のことを書きました。 原因は雨でしたね。この症例、今年はないかなと思っていましたが‥‥、出ました。もういちど、おさらいしておきます。庭、散歩、とにかく犬が雨に濡れることがあります。 梅雨どきならなおさらです。こ…
夜。 電話が鳴ります。「うちの犬が、四日間行方不明で」 「ふむふむ」 「それが、今さっき見つかったんです!」 「良かったですねえ」 「まだ溝の下にいるんです!」 「????」 「あっ!消防が来た!今から助け出してもらうんですけど、そのあと診ていた…
沖縄も梅雨入りして、湿っぽい日が続きそうです。今日は誤食の話をします。「うちの犬が焼き鳥を串ごと飲み込みました!」 「板チョコをアルミ箔ごと全部食べました!」 「プラスチックのバケツを半分食べちゃいました!」悲しいかな、この様な事件は起こり…
それは三年前のこと。 降り続いた雨のあがったある日、大型犬の飼い主さんから一本の電話。「ウジが落ちてるんです、あっちこっちに」あまり想像したくない光景。 詳しくお話を伺う必要がありそうです。「あっちこっちというと、地面にですか」 「そうなんで…
今日も一日、あっちこっち回りました。 この時期はやはり狂犬病の予防注射が多くなります。注射の前に聴診すると心雑音。 「フィラリアかな‥‥?」 そして検査をするとやはり感染している、 というパターンは日常茶飯事です。顕微鏡をのぞくとこんな感じです…
こどもの日。ということで子供がらみのことを書きます。 私は狂犬病の集合予防注射で色々な場所を回ります。このとき、会場で必ず確認することがあります。 それは、 「近くに子供が多く集まっている場所はないか」 確認するということです。 これは、連れて…
昨日、狂犬病予防の集合注射で公民館を回りました。首輪が抜けて会場から逃げ出す犬がいたり、 逆に途中で首輪が抜けて犬だけ先に会場に来たり、 色々ありましたが 会場に来た全頭に接種することができました。飼い主の皆様、豊見城市職員の皆様、公民館の方…
本日、狂犬病予防集合注射の当番となっております。 豊見城市役所の方々と共に市内の公民館を回る予定となっております。高安(たかやす)、 饒波(のは)、 金良(かねら)、 真玉橋(まだんばし)、 豊見城ニュータウン、 根差部(ねさぶ)、 嘉数(かかず)地区にお…
昨日の記事に結構反響がありました。ちょっと補足を入れておきます。アンダーショット、いわゆる「受け口」について。ブルドッグやパグなど、いわゆる短吻種では アンダーショットは珍しくありません。 また程度の軽いものは採食をはじめ、 日常生活に不便を…
「世代間でペットに対する認識が違う」 と感じることがあります。 もちろん年齢を問わず、しっかりした考え方をお持ちの方はいらっしゃいます。 実際、いくつかのボランティア団体の中核を担っているのは年齢層が上の方々ですし、 孫のように動物を可愛がる…
昨日フィラリアとボルバキアの話について書きました。今日になって忠犬ハチ公の里帰りのニュースが出て、 タイムリーだなぁと思いました。https://tr.twipple.jp/detail_news/ed/f426ea.htmltr.twipple.jp実は、そのハチ公が 「フィラリア症だった」 という…
「抗生剤で犬のフィラリア症を治療する!」ひと昔前に獣医師がそんなことを言ったら、 「抗生剤で寄生虫は死なんでしょうが!」 とお叱りを受けたでしょう。実際、犬のフィラリア症の原因は 「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」 という線虫であって、細菌では…
きのうの「オカルト感染」とは?( 1 ) の続きです。「心臓に親虫がいるのに、血液中には子供の虫(ミクロフィラリア)が見つからない」これを「オカルト感染」と呼ぶのでしたね。この現象がおこる理由の一つに、 「フィラリアの定期出現性」 があります。不思…
「先生、うちのワンちゃんはどうでしょう?」 「ううむ、オカルト感染かも知れんな‥」 「ええっ!そう言えばきのう、月刊ムーをくわえていたわ!」‥‥という意味ではありません。オカルト感染は、いわゆる犬のフィラリア感染症で使われる用語です。普通、フィ…
前回、フィラリア症と腹水のお話をしました。 たくさんの方に読んでいただいたようです。 ちょっと補足しておきます。 腹水がたまってきても諦めずに、とは言っても 「腹水なんだか太ってるんだかわからない」 というパターンはありますね。 飼い主さんが的…
冬といえば、蚊の飛ばない季節ですが‥、ここ沖縄は違います。私も今日だいぶ刺されました。 ‥‥というわけで、沖縄ではフィラリアの予防薬を一年中飲ませないといけません。 また、最近は注射薬も出ていますので、年一回の注射で予防する方法もあります。 し…
うちのワンコがね、急に太ってきたの。 ごはん食べないのに。 呼吸もちよっとつらそうでね、咳も出て。 時間あるときに回ってきてくれませんか? さて、これは 「時間あるときに回っていけばいい」パターンでしょうか? ノーです。 なぜか? 整理してみまし…
さて、妙なタイトルです。 牛から落馬できるでしょうか。 もし牛の背中から落ちても、 それは落牛であって落馬ではありません。 当然、ヤギから落ちてもゾウから落ちても、 落馬ではありません。 牛から落馬は出来ない‥‥では、 イタリアに渡米できるでしょう…