南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

子供

保護犬のために投げた男の話

私がまだ大学生だったころ。 実習先の動物病院に、あるプロ野球選手の愛犬が来院したことがありました。 私がいない日の来院だったため、実際にその方にお会いしたこともその犬を診たこともありません。 「シモヤナギという選手を知っていますか?」 後日、…

出張授業 〜うさぎは高跳びするか〜

昨日は「うさぎのふれあい教室」を開催してきました 場所は南城市の船越小学校。 入ってすぐの所にビオトープのある楽しい小学校です。 毎年、実際にうさぎを観察しながらお話を進めていきます。教室の窓から入る光に耳を透かしてみたり。 目の位置、指の数…

高校生にエールを‥‥

しばらく忙しくて更新できませんでしたが、元気に働いています。伊江島でアルダブラゾウガメにマイクロチップを注射したり(手いっぱいだったので、ゾウガメの写真はありません)、 中部農林高校で愛玩動物飼養管理士のスクーリングをしたり。その間にも通常の…

「描かれたもの」が描き出すこと

学校で講話やうさぎのふれあい教室をすると、児童の皆さんから絵やお手紙をいただくことがあります。一枚一枚楽しく拝見するのですが、なかなか面白いことに気づきます。例えばこの子は小学一年生ですが、たいへん高い画力の持ち主です。場所が体育館である…

素晴らしきこの世界

きのうは出張講座。 幼稚園に講話に行きました。子供たちに、診察のときに使う道具を見せたり、うさぎに超音波をあてて心臓の動きを見てもらったりしました。「どのような講話にするか」 というのはあらかじめ先生方と相談しますが、 私が是非お話ししたいな…

戦塵の彼方から来た獣医の話

前回、シャーさんのことを書きました。 彼とは印象的な思い出があるので、書き残しておきましょう。 宜しければお付き合い下さい。シャーさんはアフガニスタンからの留学生で、母国の獣医師資格を有していました。 カブール大学が戦乱で崩壊したため研究の場…

彩りのある人生

今日は楽しいお話を。数年前のこと。 ある往診先に女の子がいました。 保育園児くらいの子です。 私がカルテをつけている間、 塗り絵をしていました。「上手に塗るねえ」 「ペンキ屋!!」 「え?」 「ペンキ屋!」 「ああ、色塗り得意?ペンキ屋が好きなの…

子供は、あなどれない

イベントも終わり、往診の日常に戻っています。今日伺った数軒には、お子さんがいました。 遊びに来ていた近所の子供達も。 「この犬はね、咳をするんだよ」 症状について教えてくれます。 みんな途中で駄菓子屋に行ってしまいましたが‥‥。心臓に興味がある…

「四つのなぜ」とは?

昨日は幼稚園に行ってうさぎを見てきました。 ふと、 「ティンバーゲン博士」 のことを思い出したのでまとめておきます。 ニコラース・ティンバーゲン。 オランダの動物行動学者です。 1973年、ノーベル医学生理学賞を受賞。 ちなみにその4年前、兄のヤンも…

「犬はわんわん」で良い?

今日は午後、沖縄こどもの国へ行きました。 たくさんの動物がいますね。 こども、特に乳幼児は動物が大好きです。 まだことばを覚えていない時期でも、絵本で知ったキリンが目の前に現れると指を差して興奮した声を上げます。 また、人間はことばを一つ一つ…

沖縄科学技術大学院大学

以前、「多様性」に触れた続きで...。 今日は沖縄科学技術大学院大学 通称 OIST に行ってきました。 OISTは沖縄県 恩納村(おんなそん)に位置し、五年一貫性の博士課程を有する大学院大学です。 生物学、化学、物理学といった独立した領域の枠を超え、その…

多様性とは?

昨日は沖縄県南城市内の小学校に行ってきました。 「うさぎのふれあい教室」 です。 小学校でいわゆる 「環境教育」 が行われるようになって久しいわけですが、 「いきもの」はまぎれもなく環境を構成する要素の一つです。 その生き物には 「多様性」 がある…