猫のオッドアイ
以前「猫の毛色と事故のこと」で少し触れたのですが、
「オッドアイ」(Odd-eye)
という言葉があります。
左右で目の色が違うことを言います。
虹彩異色症と呼ぶこともあり、白猫に特に多く現れます。
きのう、犬を診に行ったときに偶然現れた、
さくらカットの野良猫。
この子がオッドアイの白猫でした。
この写真では少しわかりづらいですが、
右目がブルー、左目がイエローです。
このオッドアイ、幸運の象徴として珍重される側面もあるのですが、問題も抱えています。
「オッドアイの猫は、聴覚障害を持ちやすい」
ということが知られています。
特に青い目の側の聴覚に異常をきたすことが多くなります。
猫は外に出ると事故に遭う危険があります。
毛色や目の色がどのようであれ
室内で飼うべきではありますが、
白猫でオッドアイだとより危険度が増します。
気をつけましょう。
ちなみに、こと室内で飼うにあたっては、
猫の聴覚障害はあまり大きなハンディキャップにならないようです。
往診先にもそのような子がいますが、
マイペースな人生を送っています。
またボランティアさんが譲渡会などで、
飼い主さんに説明する際にも
「目の色が左右で違って神秘的でしょう」
という説明だけではなくて、
聴覚障害の可能性についてもお話いただければと思います。