獣医学と音楽(2) 〜サザエさん〜 - 南の往診獣医さんのブログ

♪お魚くわえたどら猫追っかけて
はだしで駆けてく陽気なサザエさん♪

の「どら猫」。
さて皆さんは、「どら猫」を見たことがあるでしょうか。
えっ？そう言えば、どら猫ってどんな猫だっけ‥‥。

実はこの「どら猫」というのは
黒猫、白猫、三毛猫、サビ猫のように毛色で分けた名称ではありません。
また、日本猫、ペルシャ猫のように品種の名前でもありません。

じゃあサザエさんのどら猫は何者なのか、
というと
「盗み食いなどをするずうずうしい猫。また、野良猫」
(引用:大辞泉デジタル版)
ということになります。

まさにサザエさんにとっては、食材を盗んで逃げる猫は「どら猫」に違いないわけです。
さぞかし迷惑でしょう。
何とかして欲しいと思っている事でしょう。

しかし‥。
ただですね‥‥。

つまりですよ、私が気になるのは。

タマは大丈夫なのでしょうか‥‥。

アニメの世界ですから、
「猫を放し飼いにするような価値観を広げないでいただきたい！」
と抗議するのも固すぎるような気がします。

これを言い始めたら、大抵の2時間ドラマやアクション映画は放送禁止になってしまいますからね‥‥。

ただ、そのうち
「タマの飼い方は、いかがなものかと〜」
という抗議が行って、サザエさんの世界観が変わってしまうかも知れないな‥‥、

昔の日本人は猫の盗み食いも含めて
「お互いさま」
で許し合っていたのかも知れないな‥‥、

平成が終わりを告げようとしているとき、
タマはいつまで塀の上にいるかな‥‥、と
妙にしんみりと思いにふけることがあります。