南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

診察前のシャンプー

昨日は土砂降りで、往診中もかなり濡れました。

私が濡れたところで、
しょせん男前が多少上がるだけですから
大したことはありません。
問題は、往診先の動物のことです。

シャンプーされた直後、まだ毛の乾かないまま
庭先で待たされている子がたまにいます。

「あんまり臭いと、先生に失礼かと思いまして」

なるほど、確かにシャンプーされていれば
いろいろと検査しやすくはあります。

しかし私は体調の悪い動物を診に行くわけですから、
その子が生乾きで体温を下げるような、
本末転倒なことがあってはいけません。

それでなくてもシャンプーというのは、
される側も結構体力を使うものです。

まだ毛から水滴を垂らしているような状態で
「何で今日こんな目に遭わんといかんのか」
という顔をした子を見るのは申し訳ないものです。

そもそも、一度落ちた体温を元に戻すのには、
かなりのカロリーを消費します。

1カロリーの定義は
1気圧のもとで
「1gの水を1度上げるために必要な熱量」
ですから、
体重が重ければ重いほど、体温が下がれば下がるほど
元に戻すのが大変になります。

ですから体調が悪い子を、
無理に洗ってお待ちいただく必要はありません。
こんな雨の日ならなおさらです。

ということで往診する側にではなく、
往診される動物側への配慮をお願い致します。


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