南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

猫が毛をなめすぎて‥‥

おっ!
テーマにピッタリの写真が撮れそうだ!
‥‥と思ったら目が合ってしまいました。
「猫が毛をなめること」
について書こうとしたのですが‥‥。

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ともかく、猫は、毛をなめます。
リラックスして毛づくろいをする事もありますし、
逆にストレスを感じた時になめることもあります。

せまい空間に仲の悪い猫を二匹入れると
ある程度の距離を取ったあと、
互いに毛づくろいを始めることがあります。

これはリラックスしているからではなくて、
「俺はやることがあって忙しいんだ」
「だからお前なんか相手にしないんだぞ」
というアピールなのではないかと思います。

また、飼い主さんの外出時間が長く、
寂しがりやの猫では
「帰ってみたら毛がごっそりなくなっていた」
というパターンもあります。
「さみしいなぁ‥‥いいえ!私はやることがあって忙しいのよ!ぺろぺろ!」
という感じでしょうか。

いずれにせよ、何がストレスになっているかをよく考えて対処してあげなければいけません。

ただこのとき注意が必要なのは
「なめられた所にすでに菌が入って
細菌性の皮膚炎に移行してしまっている」
という場合があることです。

この子はまさにそうなってしまった例で、
後ろ足とお腹をなめすぎて
そこに球菌が増えてしまいました。

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この場合、当たり前の話ですが
いくらストレスを除去しても菌は死にません。
内科的な治療が必要になります。

「この子は何でなめているのかな」

ということをよく観察し、
なめ壊して炎症が起こっているようなら
獣医さんに相談しましょう。


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