猫が食べてはいけない生きもの in 沖縄
沖縄の経済、文化を牽引する地域です。
人口も交通量も多いこの街にも、たまに往診に来ます。
すると‥‥。
む?
ビルの駐車場に‥‥
何かいるぞ?
何かな?
動かないな。
!!!!
動いた!
そこそこ速い!
この生き物は‥‥
沖縄の方言で言うところのビーチャーです。
正式にはリュウキュウジャコウネズミ。
沖縄では決して珍しい生き物ではありませんね。
しかし都市化された場所でいきなり出くわすと、さすがにビックリします。
さて。
このブログでは最近トキソプラズマのお話をしています。
琉球大学が興味深い学術報告を行っていますので、今日はこれをご紹介します。
1978年、沖縄県内で157匹のリュウキュウジャコウネズミが採取されました。
そのうち、トキソプラズマ抗体陽性(感染したと見られる)個体は何匹いたか。
結果
抗体陽性: 82匹 (52.2%)
疑陽性: 15匹 (9.6%)
陰性: 60匹 (38.2%)
かなり高い確率でのトキソプラズマ感染が示唆されています。
これは彼らを捕食する猫もまた、トキソプラズマに感染する可能性を示しています。
ちなみに深夜、リュウキュウジャコウネズミを捕らえる猫を私は何度か目撃しています。
猫の室内飼育が推奨される理由にトキソプラズマへの感染リスクも含まれるべきだな‥‥と思います。
もし興味がある方は、参考文献をこちらからご確認下さい。
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