フィラリアを見てみよう!
今日も一日、あっちこっち回りました。
この時期はやはり狂犬病の予防注射が多くなります。
注射の前に聴診すると心雑音。
「フィラリアかな‥‥?」
そして検査をするとやはり感染している、
というパターンは日常茶飯事です。
顕微鏡をのぞくとこんな感じです。
うごめいているのがミクロフィラリアで、背景の赤いつぶつぶは赤血球です。
犬から採血して、その血液をスライドグラス上に塗りつけて顕微鏡でのぞくとこう見えます。
もちろん、フィラリアに感染していなければこうなりません。
この他にキットを用いて検査する方法もありますが、聴診で明らかにおかしい音の場合は顕微鏡でハッキリとフィラリアを確認できます。
ちなみに私は飼い主さんも見やすいように液晶画面付きのデジタル式顕微鏡を用いています。
これだと飼い主さんと同じ目線で
「フィラリアが寄生している!」
という事実を確認できますので、お話を進めやすいのです。
この子の飼い主さんもそうですが、意図的に予防薬を飲ませないのではなく、ただ単に
「そのような病気があり、予防可能である」
ということをご存知ない方がたくさんいます。
「私が知らなかったばっかりに‥」
と悲しむ飼い主さんを見るのはつらいものです。
狂犬病予防注射で朝から晩までたくさんの家を回ることになるこの時期。
フィラリアについても周知していかねばならんと思う今日この頃です。