いきなり進路相談
ペットカーニバル 2018 in Okinawa、
最終日でした。
昨日と同じく獣医師会のブースで子供たちのお相手をしました。
昨日今日とたくさんのお子さんとお話しましたが、意外だったのは
「獣医師になりたい」
という相談がそこそこあったことです。
これは純粋に嬉しいことですね。
夢があるのはいいことです。
昨日今日で言い足りなかったことを少し書いてみます。
獣医系の大学に入るための勉強は、もちろん大変です。
ただ、私が言いたいのは、
「それはあくまでも過程にすぎない」
ということです。
「その先に待っている仕事を考えれば、それくらいはできていないといけない」
という事にすぎません。
では、その先に待っている仕事とは何なのかを考えてみましょう。
この連日、ペットカーニバルの獣医師会ブースでは何人もの獣医さんが活動していました。
みな笑顔を絶やさず、親身になって相談にのったり、動物の事をお話していましたね。
みな診療診療で忙しい毎日です。
貴重な休日を、このイベントのために割いて集まりました。
どこからも、報酬は出ていません。
イベントが終わりお客さんたちが帰ったあと、各病院の院長先生たちも一緒になって、自分たちで机やイスを片付けて帰りました。
明日から、いえ、イベント会場を後にした瞬間から、次の仕事はもう始まっています。
そこにはもう、頭がいいとか、勉強が出来るとかいう物差しを超えた世界があるように思います。
「今日は疲れたからもう休もう」
というとき、視界の隅に入り込んだ机に向かって行けるどうか。
その強さがあるかどうか。
受験というのは、そこを試されていたのかも知れない、と今思うわけです。
周りの先生方の頑強さを見ても、自分の毎日を思うにつけても。
「子供たちのために休日のボランティアを引き受ける」
ということは
「それでも普段の仕事のクオリティは落ちない」
という自信あってのことですから。
だから、勉強に関して天賦の才がある人は別にして。
その他おおぜいのちびっこ諸君、
子供の頃は、外で思いっきり遊んで下さい。
大きくなってきたら、部活でとことんカラダを鍛えると良いでしょう。
勉強は、
「ああ、自分は勉強しなければいけない」
と自覚すればその瞬間に始められます。
しかし体力は瞬間的にはつきません。
長時間机に向かい続ける、仮眠をとってすぐまた集中力が戻る、恐らくこういったことは、普段から身体を鍛えていないと出来ないのではないかと思います。
受験のノウハウ的なことが無いのかと言われれば、もちろんありますが‥‥、
それはまたいずれお話しましょう。
そして、もし違う道を選ぶ事になっても、それはそれでいいではありませんか。
「世の中のために」努力できた人は、たとえ違う道を歩んでも、人のためにその道を切り拓いていく強さを持っているはずです。