南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

イベントに向けて

本日、動物ボランティアさんむけのイベントがあります。
私も話し手の一人として参加させていただきます。

デトックスカフェ フェリシダード
沖縄県糸満市西川町35-10
http://detoxcafe-felicidad.net/
13:00~15:00
「動物ボランティア 会いGO!」

f:id:oushinjuui:20190108021057p:plain

参加される方が多いそうで、立ち見のような状態になりそうだと伺っております。
入りきると良いのですが‥‥。

私がぜひお話ししたいと思っているのは

ボランティアさんが公衆衛生の知識を学ぶと、社会がどう変わるか

ということです。
譲渡会の運営・里親さん探しなどの活動によって、殺処分数は減ります。
つまり動物愛護団体やボランティアさんによる
「動物愛護的な社会貢献」
の高さに議論の余地はありません。
しかし私が常々、主張していることは

動物愛護団体やボランティアさんは、動物愛護活動家の集団であると同時に

「動物由来感染症リスクの高い動物をリスクの低い状態に移行させている集団」
でもある

ということです。

f:id:oushinjuui:20190128005634j:plain

この
「公衆衛生学的な社会貢献」
の面で愛護団体やボランティアさんが評価されることは、ほとんどありません。
そもそもそのこと自体に社会も、
動物愛護に関わる方自身も気づいてないように感じます。

しかしそれは、

動物愛護団体やボランティアが動物由来感染症との戦いの最前線に立っている」
ということにほとんどの人が気づいていない

ことをも意味しているのです。

・そのことを動物愛護団体やボランティアさん自身が自覚すること
・必要な講習の場が提供されること
・正確な知識を持った集団として機能すること
・その活動に正当な社会的評価が与えられるようになること

そのお手伝いができればと思っています。

獣医師という立場ではありますが、皆様と同じく
「世の中を変えたい」
と望む一介の人間として参加させていただければと思います。

では本日、よろしくお願い致します。