その薬、待った!
連休中に動物の具合が悪化、
かといってかかりつけの動物病院は休診、
さて薬はないかと探してみたら‥‥。
あった!
でもこれ、俺が病院で処方されたものだぞ。
いいか、薬は薬だし。
細かく割って、飲ませてみるか。
‥‥というようなことが起こっていないか心配です。
実際、そのような相談もたまに受けるものですから。
まず、大前提として
「その薬が使えるかどうか」
「その用量はどのくらいか」
知識なく使用するのは非常に危険です。
一般に、薬というのは生体内で化学変化を受けます。
その時に酵素の働きで不活化や解毒が成されるわけですが、ここで「種差」の問題が出てきます。
つまり動物ごとに
「薬を処理するのにかかる時間が異なる」
という事実があるわけです。
例えば、アスピリン。
馬にアスピリンを投与した場合、
その血漿中半減期はだいたい1時間です。
牛の場合は、もうちょっと早くて48分です。
では犬はどうでしょう。
犬は、9時間かかります。
それでは、猫はというと。
何と!38時間もかかります。
ですから
「この子にも、俺のアスピリンが効くんじゃないかな?」
というような発想はNGです。
アスピリンに限らず、
「動物ごとに薬物の代謝能力には大きな差がある」
ということは認識しておく必要があります。
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