南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

高校生にエールを‥‥

しばらく忙しくて更新できませんでしたが、元気に働いています。

伊江島でアルダブラゾウガメにマイクロチップを注射したり(手いっぱいだったので、ゾウガメの写真はありません)、


中部農林高校で愛玩動物飼養管理士のスクーリングをしたり。

その間にも通常の往診が入ってきますので、昨日も最後の往診が終わったら日付が変わっていました。


仕事のスタンスのひとつとして、「人がやらない仕事をやる」というのがあります。

これは養老孟司さんも述べていらっしゃいますが、仕事というのは「社会に空いた穴」だと言うことです。

道に穴が空いていて、このままだと誰かが落っこちて困るから、取りあえず埋める。
それができる力が自分にあって、誰もそれをやらないなら、世の中のためにやるべきだと。

ただし‥‥私が思うに、人がやらない仕事をするにはパワーが必要です。
誰も代わりがいないからです。

いま、インターハイの季節。
私が高校生に言いたいのは、体力をつけておきなさいよ、ということです。

レーニングのやり方、身体のメンテナンスの仕方、効率的な体力回復の方法。
そのノウハウは急に身につきません。
経験から自分で学び取るしかないことです。
しかし、一度身についた感覚はずっと離れません。

「今日はブログを書けそうだ」と思った夜中に急患の電話が来て、治療が終わったら朝焼け。
そこからまた一日が始まる。

きつくないと言えば嘘ですが、陸上部員だった頃に比べれば屁のカッパです。
中学高校と、たくさんの人が自分を鍛え上げ、世の中に出してくれた事に今改めて感謝しています。

中部農林高校のスクーリングから戻る途中、沖縄市のスタジアムの横を通りました。
南部九州総体の陸上競技が行われています。
カーラジオからは夏の甲子園

頑張れ、高校生。
敗れ去っても上を向いて。
社会がその体力を必要とする時が、いずれ必ず来るのだから‥‥。



バカの壁 (新潮新書) [ 養老 孟司 ]