南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

恐怖症はいつから?

「見てごらん!コンクリートの上に猫の足跡があるよ!」
私が地面を指さします。

息子は当時、3歳くらいだったでしょうか。
驚いた目でそれを見つめてひとこと。

「わかった!この辺に、すごく重い猫がいるんだ!」

今でもコンクリートに足跡があると、思い出してニヤニヤしてしまいます。


さて、そう言うわれわれ大人も、同じような間違いをすることがあります。


例えば、往診先には「ある特定の物体を怖がる動物」がいます。

ありがちなのは、お皿を怖がる猫
口内炎で口の中が痛いと、猫はしばしば
「フードが自分を攻撃してきた」
と解釈するようです。

不思議なことに「フード+お皿」をまとまった対象だと捉えているらしく、からのお皿まで怖がる子が出てきます。口内炎が治っても、恐る恐るお皿に近づきます。
この場合、現在の行動の原因は過去にあるわけです。

他にも、往診先には

「立て看板を怖がる犬」
「長い棒を怖がる猫」

などがいます。

これもまた、過去に何らかの事件があった事を示していると思われます。
その事件が恐怖記憶として脳裏に刻まれているわけです。

散歩中、立て看板が倒れてきたのか。
野良猫時代に、誰かに棒で追いかけ回されたのか。

いずれにせよ、
いま彼らが感じている恐怖は、過去に刻まれたものということです。

ですから、我々ニンゲンが
「どうも、この動物のやってることは理解しがたい」
というような出来事があっても不思議に思わないことです。

もしかすると、その行動の「本当の理由」は過去にさかのぼらないと理解できないかも知れませんので‥‥。




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