南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

猫エイズ 〜まず冷静に〜

このところ、猫エイズを診る日が続いています。

抗生剤を投与してもなかなか鼻水がおさまらない、

食が細くて他の子猫より発育が遅れている、

こんなとき怪しいなと思って検査すると猫エイズ陽性の場合があります。

 

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よく誤解されていることですが猫エイズウイルスの単独感染はそれほど恐ろしくありません。

 

エイズにかかったことによって免疫力が低下し、他の病原体の感染を受けやすくなるという事が怖いわけです。

 

ちょっと例え話をしてみましょう。

たいていのロールプレイングゲームには

「相手の守備力を下げる呪文」

が出てきます。

 

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よくよく考えれば、この呪文じたいはそれほど怖くありません。

本当の意味で怖いのは、

守備力が下がった状態で攻撃をうけることです。

 

ですから猫エイズウイルスの感染がわかったら、次の攻撃(感染)を防ぐことを考えねばならないわけです。

あるいはどうやって守備力(免疫力)を上げるか、ということを考えるわけです。

 

・病原体から遠ざけるため室内で飼育する

・ストレスのかからない環境で過ごさせる

・栄養価の高い食餌を与える

 

こういったことで生存率を上げることができます。

もちろん、異常が認められたらすぐ動物病院に相談しましょう。

ちなみに昨日の往診では、猫エイズの子にインターフェロンという薬を注射しようとしたのですが、一匹は成功してもう一匹はうまくいきませんでした。

 

なぜうまくいかなかったかと言うと…‥。

 

到着前に、猫が屋根の上に逃げてしまったからです。

往診だと、たまにこういうことがあります。

 

何にしろ、猫を外に出すのは危険だということですね。

 

 

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