南の往診獣医さんのブログ

往診獣医が獣医師ならではの視点で動物のこと、社会の出来事、その他の話題についてオリジナルイラスト付きで書いています。

よくわかるトキソプラズマ症3 〜感染経路2〜

 

トキソプラズマ感染経路についてお話を進めています。

 

毎回、本当に少しずつしか進みませんが(描くには相当時間がかかるのですが‥‥)、確実にお話は進んでおります。

 

わかりにくくなった方は、最初から戻ってお読み下さい。

 

 

また、トキソプラズマ症の詳しい解説は患者会の皆さんのHP

トーチの会 – 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会

がよくまとまっていますので、ぜひご覧に下さい。

 

では、今日は主に猫の糞について。

 

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‥‥つづく。

 

 

次回詳しく書きますが、誤解しないでいただきたいのは

 

すべての猫の糞にトキソプラズマの卵が含まれるわけではない

 

ということです。

当然のことながら、トキソプラズマに感染していない猫はトキソプラズマの卵を排出しません。

 

また、

 

感染猫が糞便中にトキソプラズマの卵を排出するのは生涯に10日程度

 

ということがわかっています。

猫の寿命からすると、その生涯で10日というのは本当にわずかな期間だと言えます。

 

そして、

 

トキソプラズマの卵が感染能力を持つのは、排出されてから約24時間後

 

ということもわかっています。

つまり猫の糞をこまめに処理していれば、感染リスクを大きく下げることができるわけです。

 

「すべての猫が危険である」という誤った情報が伝わらないよう、配慮しながら進めていこうと思います。